シン・ウルトラマン

 

 

かつての「ウルトラマン」のタイトルの出方に合わせたようなオープニングからの流れには、オリジナル版のファンは心を掴まれてしまうでしょう。ダイジェストのような速いテンポに期待がふくらみワクワクしてしまいました。
「ウルトラマン」はもちろんですが、この箇所のような「ウルトラQ」までもリファインしたシーンや状況を上手くまとめて話を作っています。

話の設定にはコミック版の「ULTRAMAN」を思わせるところもあります。庵野色もあるかもしれませんが、今話を作ると2004年の映画版のような単純な話ではなく、こういったダークな展開になるのでしょう。マーベルの映画なんかもそうですし。、
人のシーンが多く感じられたのは「シン・ゴジラ」ぽい印象です。あの作品のようにプロに徹しているキャラがいることでキビキビと話が進行して、イラつかないのはいい展開です。ただ「シン・ゴジラ」同様この映画も情報量が多くて、物理用語など細かい部分は分かり難いかもしれず、子供が見るには辛いかもしれません。

音楽は、特に前半はTV版のオリジナルの曲を多用しているのは嬉しいところではあります。後半では映画独自のスコアが多くなりますが、作曲が「エヴァンゲリオン」を手がけた鷺巣詩郎氏でコーラス曲もあるせいか、「エヴァンゲリオン」ぽい雰囲気が出て、いい感じになります。ただその分、オリジナルの曲のメロディに古さを感じてしまいました。

キャストは演技に安定感のある西島秀俊氏や、ドラマ脇役常連の田中哲司氏のようないい役者を使っていて下手な演技にジャマされるなんてことなく安心して見れました。中でも山本耕史氏の「怪演」は必見でしょう。

 

 


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