空から羽根を降らせてあげる。
真っ白な羽根。
 近くで見るとそれは白薔薇。
  君の黒い髪にとても映えるよ。









「慎吾はさ、愛し好きだよな。」
「何それ!」
「気が多いっていうかさ。」
「それなら中居君は愛し下手だし愛され下手だよね。ちょっとは稲垣吾郎を真似した方がいいんじゃない?」
「やだよ。」
「あいつは愛され上手だからね。」
「本当。」
「で、愛され好き。」
「だれかの愛に包まれてないと生きていけないとか言っちゃうんだろ?」
「言うね!言う言う!!」
「で、そんな吾郎ちゃんのお誕生日、どうする?」
「ドドンと盛大に祝って見せますか。」
「てゆーか、本当にみんな吾郎ちゃんの事好きだよね。」


ずっと黙って聞いていた剛が口を開くなり確信を付き三人が慌てる。


「ちげーよ。んな事ないよ。」
「てゆーか、お前に言われたくないね。」
「僕ははっきり言って好きだよ。もうつよぽんに一人占めさせないからね。」
「てゆーか、うちのチームおかしくない?なんで三角関係になってんだよ。」
「で、どうすんの?」
「慎吾、考えろよ。」
「うーん、誰かの家か、どこかのスペース借りてホームパーティー?」
「いっそスタジオは?」
「あ〜番組にしちゃう?」
「あ!あれは?剛の家。」
「あ〜あるよ。雑誌のでしょう?吾郎さん来てくれたんだよね。」
「でもね、僕の吾郎ちゃんはスタジオとか殺風景な所がガラッと変わると喜ぶタイプだと思うんだよねぇ。」
「「こんなにも変わるもんなんだね」とか言うよな、あいつ。」
「スマスマのお誕生日企画って最近やらないね。それでやればいいじゃんねぇ。」
「あの企画、二巡目木村で終わってたからちょうどいいんじゃない?」
「じゃあ、そうしようよ。」
「俺、スタッフに聞いてみるわ。」




「俺、飾り付け隊長!」
「俺だってやるよ。」
「ダメだよ、こういうのは僕の方が得意なんだから!ね?木村君。」
「はいはい。そこ喧嘩しなぁい!」




「木村、OK出た。」
「んじゃ、計画を練りますか。」
「あいつ年末にかけて忙しいからばれる心配はあんまりないんじゃねぇ?」
「気をつけるとしたら、仲間外れにされてると感じさせないように、だな。」
「あ〜、あいつそういうの拗ねるからな。」
「自分はこそこそつよぽんと二人で鍋行ったくせに!」
「お前、まだ拗ねてるの?」
「拗ねてなんかないよ!嘆いてるの!!」
「はいはい。」
「部屋の飾り付けと食事と後なに?」
「BGMだろ?あと招待状?」
「木村…よくそういうの思い付くよな。」
「や…普通だろ?」
「や…さすがだよ。」
「はいはい。」
「後、吾郎さんをどうやって連れてくるかも考えないと。」
「あ!びっくりさせるなら招待状はいらないか。」
「ねえ!あれは?あーみんなは知らないかな?」
「何?」
「絵本でさぁ、お手紙にしたがって進んでいくとプレゼントにたどり着くってやつ。」
「しらねー。木村、知ってる?」
「しらねー。」