「ん。くじ引き」
「今回はくじ引きなの?」
「らしいぞ。」
「誰が引く?」

「吾郎。お前行け」

「僕?」
「遠い所引くなよ」
「うん!任せて!」
「なんでそんな自信満々なんだよ」
「これだ!」



「びっみょ〜う!!」
「近くじゃない!近くでいいんでしょ?!近くがいいって言ったの君達じゃない!!」
「ぅわっ。吾郎がキレた。」
「慎吾。謝っとけ。」

吾郎の甲高い声と中居の低い声に部屋の中の空気が固まる中、しかし行き先は決定した。
吾郎が引いたくじに書かれていた文字は『東京』
今日、これからの五人の行き先は東京に決まった。


「いいと思うよ、吾郎さん。東京も知ってるようで知らない所いっぱいあるだろうし。」

剛のフォローが部屋の中に響いた。