マネージャー通信 Vol.2 2005.8.25

マネージャー通信第二回目もコンサート会場からお届けします。
ただいま、楽屋の中からはチーフの厳しい声が漏れています。
今日、叱られているのは中居で、部屋の隅に立たされて怒られ中です。
その前で足を組み、座っていた筈のチーフは、いつの間にか中居の周りでいらだたしげに、
カツカツとハイヒールの音を響かせています。
原因は前回のライブで中居が衣装を客席に投げ入れた事のようです。

「ツアーになると何かやらかすんだから!あんたは!」
「だって、もうあれ着れないですよ。伸びまくってテロテロだもん」
「あんたの着方が悪いんでしょ!」
「ちげーよ。もともとデカイんだよ」
「とにかく!着れなくなったからって勝手な判断しないで!衣装さんも回収するスタッフも大変だったのよ!」
「すみません」
「それから…」

しばらくチーフのお説教は終わらないようです。部屋の外では、心配そうに、
どこか面白そうに聞き耳を立てているメンバーがいます。木村と香取です。
そこに稲垣がやってきました。部屋のドアを開けようとする稲垣に香取が声をかけました。

「今入らない方がいいよ」
「なんで?」
「ヒロちゃん怒られ中」 
木村の言葉に稲垣が小窓から中を覗きました。
「しょんぼりしちゃって可愛いね」
「しょんぼりじゃなくて、うんざりでしょ?」
「もう長いの?」
「10分くらい」
「きついね」
「おまけに、剛のも投げたからな」
「二人もずっと聞いてるなんて好きだね。」
涼しい顔をした稲垣の言葉は木村と香取を動揺させたようです。
「「そうじゃなくて!」」
「ま、面白そうだもんね。僕も聞いてようかな。あ、アイスティー貰える?」
サラっと注文すると、稲垣は空いてる椅子にモデルのように座るのでした。
全員が彼のペースに飲まれてる間も部屋の中の声は続いています。

「それから!剛の衣装!」
「あれは〜!剛が俺の自転車を〜!」
「そんなの関係ありません!!いい?自分達の間だけで揉めようと喧嘩しようと構わないけど、
 それだけじゃ済まない事くらいもう分かってるでしょ!」
「…いいじゃん。面白かったんだから」
「中居っ!!」

大声と同時に盛大に机が叩かれ、思わずビクッと肩を震わせた中居にチーフが冷ややかな視線を送ります。 
「そんな涙目になって見せたって、騙されませんからね!」
「別に驚いただけだし。」
ぶつぶつと中居は口答えしているようです。
「とにかく!衣装さんと警備のスタッフにきちんと謝っていらっしゃい!!」
「は〜い」
「何?その返事の仕方。反省してるの?」
「してるって」
明らかにしていない言い方でしたが、チーフも怒り疲れたようです。
「もう二度としないのよ!!わかった?」
「は〜い」
「じゃあ、もう行ってよろしい!」
「すみませんでしたっ!」

深々と頭を下げ、中居が出てきます。 
「お疲れ様。中居君。」
爽やかな稲垣。 
「中居君、泣いちゃったの?」
からかうのは香取。
「一緒に謝りにいってやるよ」
木村は世話を焼きたがり、
「僕にも謝ってよね」
いつの間にか草剪も揃っていました。 
「うっせ!」
全員を一言で一蹴しようとしましたが、誰も引き下がる気はないようです。
口での言い争いが次第に手が出て来て、最終的には抱き着いたり、叩いたり、
ただのじゃれあいになるのがいつもの光景です。
今回も結局床に転がって遊んでいます。止めようかなと思った時、部屋のドアが開きました。 
「いいかげんにしなさい!!一体いくつになったのよ。廊下で遊んでるんじゃないの!!
 中居は謝りに行ったの?!」
「行こうとしたら、こいつらが止めるんだもん。」
「言い訳してないで、早く行きなさい!もう客入れ始まるのよ!」
「わかったって」
「俺も一緒に謝ってやるよ」
中居を木村が追い掛けます。
「「「僕も」」」
止める間もなく三人も追い掛け、隣からチーフの深い溜息が聞こえてきました。
「全く…五人集まるとこうなんだから…困った子達ね。」
最終的にチーフが笑顔を見せたのを確認して楽屋に戻ってきました。
五人が戻ってきたら、ステージ上に送り出さなければいけません。
今は嵐の前の静けさといったところでしょうか。

以上マネージャーKがお届けしました。




2005.8.25UP
福岡で投げ入れた中居くんの衣裳。
黒服さんが必死で取り戻していたと言うのを聞いて・・・。
大阪では衣装が変わっていたとか・・・
かわいかったのに残念(;;)
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SMAPファンに55のお題
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