マネージャー通信 Vol.5 2006.8.11 |
みなさん、こんにちは。久しぶりのマネージャー通信です。 長いこと、間が開いてしまい申し訳ありませんでした。 さて、マネージャー通信がお休みしている間に、SMAPがサイトの中で「ブログ」をはじめました。 もう皆さんご存知でしょうか? 今まで、草なぎ、稲垣、木村、香取とリレーを繋ぎ、次は中居の番なんですが・・・ 今日は中居がブログと格闘している模様をこっそりお届けします。 担当マネージャーから締め切りを伝えられた中居は 「本当に俺が書くの?かみくぅ、適当に書いといてよ。お前なら、俺っぽく書けるだろ?な?かみくぅ。」 と、マネージャーを懐柔しようとしたらしいのですが、きっぱりそれを跳ね除けられると、ぷーっと頬を膨らまし、しかたなく、承知したとのことです。 他のメンバーが書いた物を見ようとしても、自分ひとりでは見ることも出来ず、何度も 「な、もう一回見せて。」 と頼んできたとマネージャーがこっそり教えてくれました。 締め切りぎりぎりまで何度か代筆を頼んだらしく、つい先ほども頼んでいたのですが、つきかえされ、先ほど、とうとう携帯を手にしました。 「慎吾に頼もうかな・・・。でもネタにされそうだしな。」 楽屋の畳の上にぺたんと座り込んだ中居は、ドアに背を向け、携帯と向かい合っているようですが、ぼそぼそと独り言が聞こえてきます。 「吾郎とか得意なのかな?そもそも、何書けばいいか分からないし。」 「んと・・・最初はこんにちは。かな?」 「こんにちは。中居です。」 口に出しながら一文字ずつ打っていく中居。 前室では、そんな中居のことが話題に上がっています。 「今度中居君担当なんでしょ?ブログ。」 「彼、大丈夫かな?ちゃんと打てるの?」 「ま、平気でしょ。」 気にかけている風の稲垣に草なぎが一言クールに返します。 「つよぽん、つめたーい!」 すっかり中居の話題で盛り上がってる所に、噂の本人がやってきました。 「あ!中居君!」 携帯を見つめながらすっかりより目になってる中居が部屋に入ってきます。 「中居君、手伝ってあげようか?」 「絵文字の出し方とか分かる?」 「がんばってゆっくりやってごらん。」 3人3様の言葉に、楽屋では弱気に 「やっぱりダメだ。手伝ってもらおうっと。」 と言っていた中居は、顔をむっとさせると、きびすを返し、もと来た道を戻っていきました。 「あらら。」 「行っちゃった。」 「せっかく手伝ってあげようかと思ったのにね。」 3人の力は借りられないと思ったらしい中居はそのまま、また楽屋に戻ろうとして廊下に見知った影を見つけたようです。 その影の手を取ると、そのまま自分の楽屋に引きずり込みました。 「ちょ、ちょ、ちょ、なんだよぉ〜!」 「きむらぁ〜!」 相手に自分の体を投げ出すようにして抱きつくと、中居はそのまま瞳に涙をためて木村の顔を見上げています。 「きむらぁ、たすけて。」 「え?何?」 ちょっとあわてる木村の耳に甘えた中居の声が届いたようです。 「ブ・ロ・グ」 一瞬顔を赤くした木村ですが、すぐに体勢を立て直しました。 「自分で書かなきゃだめだろ。教えてやるから。」 「えぇ〜きむらぁ〜」 「甘えてもダメ!ほら」 ひとしきりやり取りする二人の声が聞こえていましたがどうやら、中居の楽屋では個人レッスンが始まったようです。 先ほど同様、畳の上にぺたんと女の子座りをした中居の横に、木村が座ります。 「だって、何書けばいいかわからない。」 「どこまで書いたの?」 「こんにちは。中居です。お元気ですか?僕は元気です」 困って中居が木村を見上げる。 「え?それだけ?」 「だって・・・」 「なんでもいいんだよ。昨日あったこととか。」 「じゃあ・・・」 そういうと中居は、両手でしっかりと携帯を持ち、一文字ずつ打っていきます。 「僕はしょうが焼きが食べたいです。木村君がビストロで作ってくれるといいな、と思います。」 打ち終わって得意げに中居が木村を見ます。 「いいんじゃね?別に。俺はいいよ。」 「俺が良くない。」 木村の反応が思っていたのと違うらしく、中居はつまらなそうにしています。 「けーそうっと」 口はそう動いたが、指は止まっています。 木村が肩越しに見つめています。 「どうしたの?」 「消し方が分からない。」 その瞬間木村が楽しそうににやっと笑ったのが見えました。 「じゃ、いんじゃね?それで。」 「やだ!やだ!木村〜!」 「しーらないっ。」 肩をバシバシ叩かれても、木村は余裕で笑っています。 「嘘です。本当は違います。本当は木村の作るしょうが焼きよりも慎吾が作るのが食べたいです。」 「ちょっと中居!!」 中居が打っていくのを見て、今度は木村があわてています。 「じゃ、消し方教えて。」 中居はどうやら頭脳戦に出たらしいです。 「しょうがないな。てゆーか、ここ押すだけなんだけど。長く押すと全部消えるからな。」 「うん」 文字の消し方を教わると中居は集中して打ち込み始めた。 木村がじっとそれを見つめる。 「できた!!」 「ん?見せてごらん?」 「ほら。」 【こんにちは。なかいてす。元気ですか。ほくは元気です。さいきん、野球ちゆけいが全部流れないのでかなしいです。 でも僕のいえにはじーたすがあるからだいじよぶです。僕の今回のつああの衣装に原の背番号の衣装があります。うれしいてす。 今日はこれから、びすとろです。もものでざあとが出て欲しいです。じゃあね、ばいはい。】 木村の口元が今にも笑い出しそうにもぞもぞと動いているのがこちらからも見えます。 「だめ?」 中居が不安そうに覗き込みます。 「や。いいんじゃね?」 「な、これ、下の奴らに見せてもいい?」 「ええ。いいけど・・・」 木村が携帯を掲げながら、中居の手を引き前室へと急ぎます。 ドアを開けると固まって喋っている3人の前に立ちはだかり・・・ 「じゃん!見て!中居のブログ!」 「「「見たい!!!」」」 3人がさらにくっつきあい、ひとつの携帯を覗き込んでいます。 「中居君。可愛いね。」 「なんだよ。」 「そっか、伸ばす音の出し方が分からなかったんだね。」 「え?」 「ね、これ、中居君読み返した?」 「「「「あ!!!!」」」」 全員がこのままのほうが「らしく」ていいと思って言わなかったことを草なぎがこぼしました。 「え?変?」 「「「ううん」」」 「読み返す!!」 「いいよ。このままで」 「大丈夫だって、中居。」 「そう?」 木村の言うことを無条件で信じがちな中居は携帯に伸ばす手を一旦引っ込め、更にマネージャーが 「中居さん、イラストもですよ!」 といったことから、すっかりそっちに気を奪われたらしい。 そのためみなさんの元には、中居が書いたままのブログをお届けできると思います。 |
2006.8.14UP
SMAPによるブログが始まったときから思い描いていた図です。
本物に書かれる前にお届けしちゃいます。