2月12日
パルコ劇場(東京)
学生1、ロミオ:首藤康之
学生2、ジュリエット、ベンヴォーリオ、ジョン神父:佐藤隆太
学生3、マキューシオ、ロレンス神父、キャピュレット夫人:小林高鹿
学生4、乳母、ティボルト、パルサザール:浦井健治
本日も、体調悪いです。花粉症の人は、こんなにも大変なんだろうかと人にはやさしくせねばならないと妙な気持ちを起こしつつ、アダムでもないけど、無理して浦井君初のストレートプレー、行ってやらねばならんでしょう。呼吸困難で、涙ぼろぼろ鼻ずるずる、元気なときに見たかったよう。
この物語は、厳しいカトリックの男子校の男の子が夜な夜なこっそりとロミオとジュリエットの物語を読み進むという設定です。髪が黒くて、短髪の浦井君始めてみますが、なかなかかわいいです。ベストにネクタイ姿のお坊ちゃん風制服もそそりますね。この子は、まだこのまま高校生役いけますね。せっかくのこの若さ、もっといかせる役、どうか誰かみつけてやってください。思い切って、ハムレットなんてどうでしょう?ロミオでもいいね。あ、もちろんマリウスね。もっと、めちゃくちゃいうと、ダンスニーよね。浦井君が踊れる人ならよかったのに。素材がいいんですよ、とにかく。いい人の目にとまって羽ばたかせてやりたいです。で、今回の役は、首藤がロミオやるのはまあ、しかたないとして、浦井君はジュリエットかな〜と思っていたら、乳母だった。が、これがなかなかよかった。この子は、ちゃんときたえてあるので、長いせりふが全然不自然じゃなくて、高校生演じる乳母というより、乳母そのものの感じがして、何でだろうねと思ったくらいです。そういえば、今回は歌わない踊らない浦井君なのでした。寂しいといえば寂しいが、それでも問題なし、ストレートプレーもいけるわねと確認できました。役どころが、個性うすかったわりには、小さなろうそくをふっと消しながら集めていくところなんて、ちょっと胸がきゅんとなりそうなくらいかわいくて存在感ありました。
佐藤隆太氏は、なんたって木更津キャッツアイ、池袋WGPって感じでしょ。この人のジュリエットなんて、コメディじゃない。と、思っていたけど、これが、なかなかちゃんとジュリエットなんですね。高校生の朗読劇じゃなくて、ちゃんとロミオとジュリエットみている気分にさせられました。この人は、別にテクニックがあるとか、ものすごく演じてる雰囲気はないんですが、さらっと読んでる歯のうくようなせりふが人事じゃなく自分のことばになっているんです。もっとも、ジュリエットらしくない雰囲気なのに、誰より自然。ちょっと見直しちゃいました。
小林高鹿さんって、誰ですか?こういう外見も知名度もぱっとしない人は、きっと安定感の人に違いないと思っていたら読みどおりでした。神父さんとか、マキューシオとか脇役なのに重要というところをしっかり骨太にささえていました。
そして、首藤さんね。踊らない首藤さんは、初めてかな?わたしとしては。この方は、外見で特してるんでしょう。パンフの練習風景みたら、きっと愛おしくてしかたないロミオに違いないと期待させられるんですよ。が、この人って、外見ほどにはステージの力が伴ってないんですね。苦い思い出のSwanもそうだったよね。いいかな〜と番組宣伝のときは、思ったのに、本番みて2度と見たくないSwanの一人ですもんね。今回のロミオは、そこまでじゃないけど、基礎がなってないんですね、まず。長いせりふをかんじゃうところが、ところどころ。こんなことなら、せりふ少なくして、踊ったほうが説得力あったかもしれません。見た目の雰囲気で決めたんだろうけど、ちょっとね〜、他に誰かいなかったんだろうか。他の3人はとてもよかったので、残念です。
ストレートプレーっで、おまけにシェークスピアの朗読劇ときたら、せりふが長い長い、みているこちらも疲れます。やっぱり元気なときじゃないとだめですね。浦井君なので、もう一回くらいみてあげたいけど、ちょっと今のままでは無理。ごめんね、浦井君。残りの体力、アダムに捧げます。
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