Review
レビューというよりも、観劇ノートのように感じたままをそのまま綴っています。


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 [126]   レミゼラブルインコンサート(3)
2004年12月5日
市原市民会館(千葉)
ジャンバルジャン:石井一孝 ジャベール:今拓哉 フォンティーヌ:井料瑠美
エポニーヌ:ANZA コゼット:河野由佳 マリウス:戸井勝海 
アンジュルラス:坂元健児  ティナルディエ夫婦:峰さおり 三遊亭亜郎
 
12月にはいって、レミゼラブルインコンサートの地方公演が始まった。一番会場の便がよい、川崎ミューザは押さえたので、もうよいでしょうと思っていた。そしたら、東宝からメールがきて、市原は交通の便が悪いからバスツアーがでるというじゃありませんか。それは、東京駅往復バス+軽食+プログラム+トークショー+握手会で、チケット代+1000円。日曜だし、暇だし、久しぶりだしとかいろいろあげてみても、結局レミゼが観たかったので決めました。
バスの中では、先日行われたFM千葉のトークショーイベントのVTR付き。なかなかいたれりつくせりです。さて、市原市民会館っていうのは、やっぱり市民会館。ロビーがとっても広いけど、売店やバーはなし。お手洗いなんて、一箇所しかないんですよ。(数多いけど)2階席はなさそうだった。こういうこともあるんだとびっくりしたのが、1階後方は空席がたくさんあったのだ。池袋の芸術劇場のチケットをヤフオクでおとしたのはなんだったのだと思うほどでありました。
 
で、ふと冷静にみてみると、今日のキャストって、マリウスとアンジョルラス以外は観た人ばっかりだった。その上、このマリウスとアンジョルラスって、川崎ミューザでも観る人たちだ。まあ、いいや。お弁当付きだし、イベント付きだし。
キャストに関する印象は、前回とほぼ同じ。石川一孝さんは、やっぱり若い。おじいさんの格好しても、演じてる年齢より常に15歳くらい若くみえる。それだけに、彼のバルジャンはとってもパッショネイト。いつも熱いのだ。一生懸命。歌も上手。本日のBring him homeは、歌い終わった余韻にちょっとぐっときてしまいました。本公演は、5月のみなので、今日みといてよかったかも。時間あいちゃうから。
今拓哉さんのジャベールは、前回同様、印象うすく、このジャベールって、仕事に忠実なまじめなエリートにしかみえないのです。執念がないっていうか、日本の地方公務員のエリートみたい。が、最後にこのジャベールは、ウヒャウヒャみたいな笑い方しながら自殺し、最後はきれちゃったジャベール。日本流の解釈なのか。ロンドンのマッカーシーおじさんがみたらどう思うだろう。
まあ、今さんのジャベールはいいんですよ。そういうこともあるかもねってことで。何がだめって、わたしは、井料さんはどうしてもだめだ。岸田今日子の老婆みたいな歌い方、外見。フォンティーヌは、もっと奔放で若くて夢にやぶれた若いお母さんなんですよ。ささやきながらはじまって、ヴィブラートばりばりの歌い方もうーん、やめてくれ〜という感じ。本公演も出るらしいけど、避けてとおれないもんだろうか。
ANZAは、前よりよかった。恵みの雨は泣けました。これは、戸井氏とのコンビネーションもあるのかも。でも、この人は、エポニーヌより、フォンティーンのほうがよいと思う。ミスサイゴンのエレンののりで力強いフォンティーヌやってほしいです。本日は、お疲れ気味で声が一番でてなかったです。
コゼットの河野由佳ちゃんは、結構好きかも。日本のコゼットは、こういう幼い系の女優さんがやるんだろうか。まあ、かわいけりゃいいんでしょう。
 
そして、マリウス&アンジョルラス。戸井勝海さんて、小さい写真でみた時、うーん、いいかもって思っていた。日本でやっと、まあ浦井君をのぞいてみてみたいマリウスっていうか。結論から申しますと、可もなく不可もなくでした。もっと、若いときに観てみたかった。ご本人みとめていらっしゃるように、お年を召してしまったらしい。あと、背が高いんですね。できれば、アンジョルラスのほうがよかったような気がする。歌は、ふつ〜だった。もう少し、押さえてくれたほうが嬉しいけど、これは、もうジョンリー君以外の誰にいっても聞いてはくれないことだから仕方ない。さらっと歌ってくれよ。さらっと歌うマリウスは、もう世の中にはいないんだろうか。
坂元健児氏のアンジョルラス。歌はうまいよね。アンジョルラスって、歌うまくないとだめだから。力強くて、リーダーシップあるキャラだし。それは、いいんですよ。でも、アンジョルラスって、それだけじゃないでしょう。アンジョルラスは、美しくないとだめなんです。今日は、アンサンブルに今度の本公演でアンジョルラスを演じるほかの二人というのも紹介された。わかりました。日本のレミゼは、わたしの思うレミゼとは違うんだ。アンジョルラスは、美しい必要はないんですね。そうだ、きっと。当初は、今度の本公演では、マリウスとアンジョルラスは全キャスト制覇しようと思っていたけど、やめました。アンジョルラスは、どれでもいいわ。坂元さんが悪いというのじゃないんです。安定してるしね。でも、この安定感、ミスサイゴンのジョンそのものでした。
 
ティナルディエ夫人は、やっぱりよかった、峰さおりさん。この人は好きだ。三遊亭アローは、どっちかというと、アンサンブルの工場労働者とかのほうが似合うような声のような気がした。ティナルディエのあくがないんですね。
 
公演後、30分くらいのトークショーあり。今夜は出演のない駒田一さんが司会は嬉しかったです。終わってから、キャストが客席の横を通ってロビーに出るという嬉しい演出あり。俳優さんたちは、メイク濃いけど、なかなか間近にみると素敵でした。通路から2番目の席だったので、ばっちりみれてラッキー。その後、ロビーで握手会のお見送りでしたが、わたしは、出席せず。別にすきな俳優さんいなかったから。でも、コアなファンの方もツアーに参加していたらしく、おかげで40分もイベント終わるまでバスの中で待たされました。
本公演まだみてないので、何ともいえませんが、わたしは、やぱっりロンドンのほうが好きかな〜。
おしまい
 
 
update:
2004/12/06



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