2004年5月16日
これは、記念すべきわたしのもっとも幸せな日の記録として、レビューじゃないけど、残しておこう。
今日は、もしかしたら、今年中の幸運を全部使い果たしたかもしれないというくらい、どうしようもなくラッキーな日でした。
今日は、もともとチケットをとってなくて、先週いろんな人に転売してといっても売ってくれないので、eプラスもいっぱいだし、だめもとでキョードー東京に電話したら、当日現金引換えで席はわからないけどあるといわれたのでした。で、朝お化粧していたら、メールがはいって’11時くらいに並びます’とOYTのお友達がいうので、え、先着順?とか思いつつあせって五反田に向かいました。
12時の引き換え時間になってみると11列ですといわれて、うーん結構よいわと思ったけど、’もっと前ありますか?’といったら、’見切れる場所なら’というので、’じゃあここは?’と最前列の左から2番目をさすと’そこは売れてます’というので、その斜め後ろで’じゃあ、こここは?’というと、’切れちゃいますよ、いいですか?’というの、’いいです、いいです’と買いました。そこは、2列目というだけでなく、最後の最後イヴァンがすわっている席のすぐ後ろなのでした。うわさで、当日券ではそういうところが出るらしいと聞いていましたが、なんと、ばっちりGet!劇中で、イヴァンがアダムをねらって座席から銃を向けるというシーンがあるのです。と、いうことは、最後の最後にイヴァンのそばにいれるじゃないと劇場入り口で大はしゃぎをしていたのでした。
わたしの幸運は、それで終わったりはしなかった。それどころか、幸運が最高潮に達するときがやってきたのでした。その大はしゃぎの最中にふと、階段の下をみると、アダムが買い物したらしき白い袋をかかえて一人で、普通にしかし、かっこいいオーラーを発して歩いているではありませんか!向かう先は、楽屋口に決まっているけど、わたしが今から階段をかけおりて間にあうだろうかと思いつつ、走って階段を下りて、追っかけました。その間、アダムはファンにかこまれることもなく、わたしの仲間たちもわたしを追い抜くでもなく普通に歩いているのです。で、’アダム!’というと、振り返ってくれたので’今日、ショーをみますからね’といったら、’ありがとう’と手を差し出してくれたので、握手しました。デマチのときは、人にもみくちゃで、こんなに目をみつめられてしっかり手なんて握ってもらえないので、めちゃめちゃ嬉しくて、’Good Luck!'といって別れました。開演前なので、サインとか写真をねだらないところが、大人でしょう。で、OYT仲間は、’すごーい速かったよ’と、ともに喜んでくれました。結局、アダムと話して、握手したのはわたしだけでした。超ラッキー。イヴァン、イヴァンといい続けたこの日々が、一揆にやっぱりアダムよねーと、あの瞳に吸い込まれそうでした。今日、たとえ、タクシーで出てきてくれなくても、わたしは今日来たかいがあった、いやいやこの公演中一番の収穫だわと思ったのでした。
そんなに幸せいっぱいなのに、そうだ、わたしは、これから2列目でOYTを見るのよ。という、幸福も残っていることに気づきました。そして2列目。近いです。オペラグラスなんていりません。アダムの指先まで見えます。アダムの靴の後ろのガムテープまで見えます。そして、2幕10番街の殺人という劇中のバレエシーンの幕が開いたと同時にイヴァンがわたしの前の席へ。なんか、香りというか、そこに彼がいる雰囲気がもろに伝わってきます。右向きになっている後姿から、高い鼻が見えます。背中をぽんぽんとたたきたい気分でしたが、彼だって本番、お仕事中ですからね。がまん、がまん。10番街の殺人のダンスは、アダム、めちゃめちゃかっこいいところです。はっきりいって、他の何も目にはいらないくらい。でも、今日は、前にイヴァンがいるので、そっちにも目がいくし、アダムもみたいしで、なかなか集中できませんでした。それどころか、アダムが自分をねらっている人間が客席にいることに気づいてそちらを何度もみるというシーンなので、わたしの姿が視線にはいっているのではと、ちょっとどきどき。今までで、一番最高の席でした。
と、いうわけで、夢のようなステージが終わり、デマチ、デマチ。千秋楽は、パーティとかあるかもしれないから、今日は最後かもねと思いつつ、ここまで幸せすぎたから、もう、いいかもと結構さめた気持ちでデマチスポットへ。今日は、知り合い多いです。その他も多いです。いつものごとく、イヴァンが結構早くでてきました。誰かに大きなプレゼントもらって下げており、何人かにサインして、わたしのOYT仲間のEさんと2ショットとって、さらっと去っていきました。
わたしは、うーんこのままじゃいやだわと、さっきかったOYTのADAM COOPERと書かれたトートバッグをもって
’サインいただけませんか?’
と追いかけたら、
’ああ’となんだか覚えているっぽい。で、
’OYTのあとは、ドイツに帰るの?’
’そう、シュトゥトゥガルトにね’
’次のスケジュールは?’
’7月8月が中国で振り付けの仕事で、次がブタペスト。そのあとは、はっきりしない’みたいなことをいわれました。
’あなたのwebサイトは、更新しないのね’
’自分があんまりそういう技術がないからね。人に指示しなくちゃいけないから’
’アダムとは仕事しないの?’
’雨に唄えばは、僕はタップしないし、次は危険な関係(ここは、彼はフランス語でした)だっけ?そのことは何もいってなかったな’
’あなたのダンスが好きなので、日本にかえってきてほしいわ。ヨーロッパに行くこともできるけど。実際、来月アダムの兵士の物語を観にいくのです。’
’彼を将来、使いたいとは思うけどね。そういう話もしたし。彼はとっても有名だからね。(イヴァンは振り付けの仕事をしているので)’
’日本は初めて?’
’4度目だよ’
’まあ。最終日は、パーティーはこの会場?それとも別のところ?’と、いうところで、わたしのいいたいことが伝わらず、
’ちょっといっていることがわからないけど?’
’ふつう、最終日って、パーティとかあるでしょ?ホテルとか会場で。’
’ああ、正式には聞いてないし、どうかな。名古屋に行くのにパッキングしなくちゃいけないし、翌日はやいから’
’最終日にまたきますね’
といったのに、
’じゃあ、世界のどこかで会おうね’
といって、握手して別れました。やっててよかった英語。聞きたいことは、だいたい聞いたし。イヴァンとの会話は誰にもじゃまされなかったし。そして、幸いにも、その間、アダムはまだ出てこなかったのでした。
と、イヴァンとお別れしている間に、アダム用タクシーが動き始めたのです。あ、もう出てきてたのかしらと思ったら、まだで、ただ単に移動しただけでした。で、イヴァンとさんざんはなして大満足していたら、アダム出てきてくれました!あいかわらず、アダムスマイル。もう人に囲まれて近づけない状態です。本当は、扇子にでもサインしてもらおうかしらと思っていたけど、もう3枚もサインもらっているし、ロンドンもあるので、もういいわ。と思い、今日は、写真とろうとがんばりましたが、あいかわらず、だめだめ写真でした。今日は、わりといつもよりは、少し長めにいてくれましたが、奥さんのサラがタクシーの中で待っていたので、すぐに去っていきました。開演前にもあえたし、デマチでも見れたし、今日という今日は、忘れられない日となりそうです。
おしまい
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