2004年3月23日 ソワレ
帝国劇場(東京)
エリザベート:一路真希 トート:内野聖陽
フランツ:鈴木綜馬 ルドルフ:浦井健治
エースをねらえの最終回、宗方コーチの’愛してる’3連発にやられて、内野の演技をじっくりみてみたいと思った。ラッキーにも前から3列目がとれました。
これは、せりふがほとんどなく、ずーと歌ばっかり、これまでの何よりもミュージカルです。
内野は、予想よりは歌がうまくて、ふーん、歌も歌える人なんだと思った。トートは、ビジュアル系なんだけど、衣装が体型に似合っていないのです。それは、なぜだかわたしとしては、ずーと気になったことのひとつ。かっこいい衣装だし、髪型なのに、バランスがよくないのです。顔が日本人は大きいのと、彼は背があまり高くないみたい。内野の何よりの悲劇は、突然ひらいめいたイメージ。歌いだしで、あれ?と思って、わりと早いうちに気づいてしまった。河村隆一だ。そういえば、骨格も似ているかも。内野、好きになりそうだったのに。河村隆一、と思っただけで、そこから感情移入できなくなってしまいました。ごめんね、内野。でも、もう、これからずっとそういう目で見てしまいそう。これは、まだこれから内野を見る人にはいえません。
エリザベート役の一路真希さんは、とても美しい人でした。歌もすごく上手だし、スマート。予想以上の女優さんでした。
今回一番よかったのは、青年ルドルフ皇太子とトートのデュエットシーン。ルドルフ役の浦井健治君は、かわいくてよかったです。ルドルフといえば、マイヤリング。ロイヤルバレエのビデオでは、イレクムハメドフがお髭で演じているので、どちかっていうと、40前のおじさんのイメージだったけど、今回のルドルフは25歳にもなってないくらいにしかみえない若きプリンスでした。浦ルド君は、内野と違って、顔が小さくて手足長い、今風の子です。マイヤリングでは、母の愛を求めるルドルフはあんまり理解しづらかったけど、今回は小さい頃からのつみかさねで、母の愛にうえ、祖国や家を思い、挫折して死んでいく悲劇の皇太子というところがひしひしと伝わってきたのでした。 個人的には、浦ルド君、つぼです。
巷で話題の舞台美術、ちょっと理解に苦しむ、豆電球ならべたみたいな電飾。これなら、いかにも油絵みたいな絵のほうがましかもしれません。安っぽいです。
音楽と、歌は迫力あってすばらしかったので、是非、皆さん大絶賛の山口祐一郎氏の歌声聴いてみたいものです。今度は、山口&浦ルドのチケットとりたいです。
(経済的に許されれば)
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