2007年7月15日 ソワレ
マジャール劇場(ブダベスト)
Krolock Grof : Egyhazi Geza
Sarah : Andadi Zsanett
Alfred : Szemenyei Janos
Professzor : Jegercsik Csaba
これがキャスト表に違いないととってきた写真は、全然違うスタッフのものでした。よって、上記キャストは、パンフと記憶をつきあわせたものなので自信ありません。
去年、東宝で上演する前は、このミュージカルはおもしろい、おもしろいという噂をインターネット等で書かれているのを読んで、期待して東宝版みたものの、つまんなかったのであまり記憶もありません。だから、今回は別にどうでもよかったのですけど、友人がマテが出ているので見たいというし、まあハンガリーバージョンでもみてみるかとチケット買いました。この日は、サボーPのエリザベート千秋楽の日。最後の最後まで、サボーPの方がみたいよ〜といいながらマジャール劇場へと向かったのでした。
マジャール劇場というのは、大胆なところで、セットなんか野外にむきだしに置いてあります。到着した日にチケットをピックアップにいって入り口さがしていたら、ヴァンパイアのお屋敷の本棚とかが道路にむき出しになっているじゃありませんか。あ、ここがその劇場だと確信できました。
わたし達がみた日は、マチネもある日だったらしく、ソワレに向かうときにエリザベートで知り合った日本の人に出くわしたら、’今日マチネ中止だったのよ’というのです。どうやら、人数がいないせいでやめちゃったのではないかとのこと。帰国前日という人も多く、今更10,000フォリントも現金もらってもね〜と嘆いていました。マテが出演やめて、マチネやめて、あなどれません、マジャルの感覚。
そんなこともありましたが、ソワレは、結構人もはいっており、ほぼ満席で開幕です。ジキルとハイドのことが嘘のように猛暑で、劇場の冷房も効きません。真冬を演じる俳優さんたち大変だったと思います。
前書きが長いわりに内容は書けません。と、いうのもこちら気をぬいてしまっていたせいで、後半は結構ねちゃったんですよね。つまんないとかでなく、単に疲労と理解できなくなったので。東宝版を1回みただけなので、後半のあらすじすっかり忘れており、英語字幕もないので、最後の方の展開が全然わかんなくなっちゃたのです。これは、今後の教訓です。言葉が全然わからないミュージカルは、事前の準備が必要です。せめて、あらすじだけは把握していきましょう。
個人的によかったのは、アルフレッドとサラです。ヴァンパイアは、一応200円か300円くらいで、出演者の載ったパンフが売っていたのです。そこでみると、え〜、アルフレッド全部かわいくないわ〜とか思っていましたけど、歌いだすといいんですよ、彼。ひたむきなんだな〜。もし、去年東宝版をみてなかったら、これは本当に浦井君の役だねと思えるようなひたむきさ。サラがまた上手いんですよ。ここにも若いのにこんな若くて上手い子がいたんだね〜と感心。この子もクリスティーンやってほしい。アルフレッドの彼とデュエットしていると、マリウスとコゼットみたい。わたし、基本的にヴァンパイアみたいな話はミュージカル的に苦手な部類なのですけど、アルフレッドとサラのシーンはとても好感がもてて、ちょっとこのミュージカル好きになりました。
ヴァンパイア役の人は、いかにもの人。オペラ座の怪人やったら、絶対ファントムだねというようなどっしりした風貌に、さすがの歌唱力。あんまりうますぎて、気持ちよくなって寝ちゃいました。この役は、まあ、山口さんでいいんだろうけど、今井さんあたりがやったら意外性がでてよいのではないかなと思ったりしました。
寝ておりましたので、細かいことは知りませんが、最後のヴァンパイアたちのダンスもよかったです。どうして、こういう展開になったのかは理解できなかったけど、まあ、どうでもいいや、楽しけりゃみたいなノリのダンスが続きます。’ストリートオブファイヤー’のメロディにのせて、死者のメークをしたパンクなヴァンパイアたちのダンスは、カーニバルのよう。話はつまんなかったけど、もうよしとしちゃおうみたいに、最後はちょっと盛り上がりました。今度、ちゃんと疲れてないときに、みなおすともっと面白いかも。
ブタペスト最後の夜、なにげにヴァンパイアたちと盛り上がった夜でした。
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