2006年8月26日 ソワレ
ゆうぽうと(東京)
エドワード:サムアーチャー キム:ハンナバッサロ
キムの父:スコットアンブラー キムの母:エタマーフィット
キムの恋人:アダムガルブレイス
始まってみると、どうもキャスト表と人が違っているのです。ニューアドベンチャーの人々は、もうおなじみですから、細かいところは別として、主要キャストの判別はできます。幕間にみたら、内容がかわっており、どうもマチネのキャスト表が開幕前は残っていたそうです。ゆうぽうと、もっと、まじめにお仕事してください。
マシューボーンのカンパニーが経済的に豊かになったなというのは、年々感じます。今回も、セットと衣装がまず目をひきます。ダンスの舞台というよりも、ミュージカルのようです。そういえば、この作品、位置づけはミュージカルでしたっけ、歌はないけど。映画があれだけヒットしましたので、脚本にもまちがいはないでしょうし、あとは、マシューの演出とダンサーの腕しだいですね。
第一印象は、ダンスが少なくなったな〜ということです。AMPの頃は、ダンスカンパニーだったのですけどね。Play without wordsの頃からこういう傾向なんでしょうか。特に第一幕は、ダンスシーンが少ないです。と、いうかダンスの見せ場でしょうか。セットや設定の面白さのわりには、なんだかね〜と一幕終わります。
悪くはないのですよ。いまひとつ、インパクトに欠けるというのが正しいと思います。一幕より、二幕はよかったですし。で、何がいけないんでしょうと思ったけど、主演のサムアーチャーかな。だめってわけではないのですけど、キャラが弱くて、華やかさがないのです。ダンスも平凡。お友達は、はさみつけて踊るからでしょうといいましたけど、夢の中で人間の手で踊る場面もあります。あと、二幕の後半、はさみの腕のまま、キムとPDDを踊るシーン。この二つの場面の見せ場がね〜。もっと、ぐっとくるダンスはできないもんだろうか。マシューボーンといえども、踊り手が役不足では作品の力半減というところでしょうか。これ、ウィルケンプにやってほしかったです。ウィルなら、このへんのツボをきっちりおさえた演技とダンスをみせてくれるのではないかしらと思いました。と、考えたら、もともと、この役上演前は、ウィルがやるのではといわれていたんでしたよ。その交換条件で、シルフィードに出演したとか聞いていましたけど。何で、ウィルにならなかったのだろう。
あと、昨年シルフィードでは好演だったアダムガルブレイス、太っちゃったんでしょうか。年齢も役よりいきすぎ。この役は、ダブルキャストだと、ジェームスリースがやるのかしら。そっちの方がみたかったかも。
ハンナバッサロ他、キムの家族はよかったです。スコットとエタ、いい味だしてます。エドワードにやさしいキムのお母さん役が作品をほのぼのさせてくれます。今回、一番光っていたのはエタでした。そのほか、アンドリュー、カーカムさん、フィリップ君、ニューアドベンチャーの舞台は、なんだか身内か知り合いの舞台をみているみたいな気分です。
作品的には、おもしろいものでしたし、演出もよかったと思いますので、あとはダンサーですね。ハイランドフリングみたいに、何年かたってダンサーかえて、再演するとよかったりするかもしれませんね。
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