Review
レビューというよりも、観劇ノートのように感じたままをそのまま綴っています。


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 [50]   世界バレエフェスティバル Aプログラム
2006年8月5日 マチネ
東京文化会館(東京)
 
今年は、3年に一度のバレフェスティバルの年です。前回は、アダムとの衝撃の出会いの年でしたから、ようく覚えていますが、チケット争奪戦がすごそうで参戦しませんでした。今年は、NBS会員のお友達のおかげで大出世のB席、3階からの観劇です。19000円もしました。これは、高いと思っていたのですが、終わってみれば、5時間弱。通常の2公演分くらいあるわけです。これなら、演目も値段も4分の3くらいにしてくれたらよかったのにと思ったりして。
 
何しろ、バレエは初心者ですので、非常に素朴な短い感想です。
 
第1部
ラ ファヴォリータ
ミラーアッシュモール振り付け
ルシンダ ダン(オーストラリアバレエ)マシューロレンス(オーストラリアバレエ)
衣装がかわいかったです。マシューロレンスは、パンフの写真と実物があまりに違ってびっくり。実物のほうがよかったです。内容は、ふ〜んという感じ。
 
7月3日 新しい日、新しい人生
ベランガール振り付け
ニコラルリッシュ(パリオペラ座バレエ)
初めて、ニコラのダンスを生で観れるっていうのに。この作品、本日のプログラムの中で最低の振り付けでした。もっと、真っ当な作品でニコラを観たかったです。
 
白雪姫
クエ振り付け
タマラロホ(英国ロイヤルバレエ)イナキウルレザーガ(オランダ国立バレエ)
3階といえども結構遠くて、ロホだと気づきませんでした。男の人が、ずんぐりむっくり、2人ともよく廻るわという印象。
 
椿姫 第三幕のパドドウ
ノイマイヤー振り付け
ジョエルブローニュ(ハンブルグバレエ)アレクサンドルリアブコ(ハンブルグバレエ)
ここまでくると、バレフェス、案外つまんないのかと思いきや、ここで目覚めましたね。う〜ん、こういうドラマチックなバレエが好きなのよ。ピアノ一つのシンプルな演奏で、死の影を背負いながら、燃える愛という感じがよかったです。これ、全幕是非観てみたい。
 
第2部
ロミオとジュリエット
クランコ振り付け
ポリーナセミオノワ(ベルリン国立バレエ)フレイーデマンフォーゲル(シュトゥトゥガルトバレエ)
若さにみちあふれ、とてもロマンチックできれいな作品でした。クランコのロミジュリは、絶対いいので観ろといわれていたのに去年、’オネーギン’しか見なくて、はじめて後悔です。
 
エスメラルダ
プティパ振り付け
レティシアオリヴェイラ(ヒューストンバレエ)ズデンクコンヴァリーナ(ナショナルバレエオブカナダ)
何故か、楽しみにしていたわりには、終わってみれば、さっぱり記憶に残っていません。どんなでしたっけ?
 
オネーギン第1幕のパドドゥ
クランコ振り付け
アリーナコジョカル(英国ロイヤルバレエ)フィリップバランキエヴィッチ(シュトゥトゥガルトバレエ)
これは、今回のプログラムの中でもっとも楽しみにしていたもの。鏡のパドドゥは、タチアナの都合のよい夢のお話ですから、やさしいオネーギンです。しかしながら、あの黒いお衣装は健在です。バランキエヴィッチさん、なかなか素敵じゃないですか。こうなると、やっぱりアダムで観たい。
 
ジュエルズ ダイヤモンド
バランシン振り付け
アニエスルテステュ(パリオペラ座バレエ)ジョゼマルティネス(パリオペラ座バレエ)
パリオペの人っていうのは華があるんでしょうか。ダイヤモンドの衣装だからか、2人が登場すると舞台がきらきら輝きだす感じ。背が高くて、手足長くて、ビジュアル的には、このプログラム中No.1かも。
 
白鳥の湖 黒鳥のパドドゥ
イリーナドヴォロヴェンコ(アメリカンバレエシアター)ホセカレーニョ(アメリカンバレエシアター)
さすがだねというテクニックでした。あとは、あまり印象なし。これが、ホセカレーニョねという感じ。
 
第3部
扉は必ず。。
キリアン振り付け
オレリーデュポン(パリオペラ座バレエ)マニュエルルグリ(パリオペラ座バレエ)
コンテンポラリー系は苦手なんですけど、これはよかったです。話はわかりにくいのですけど、動きが美しいし、物語性がありせす。デュポンの衣装も素敵。
 
眠れる森の美女
プティパ振り付け
マイヤマッカテリ(コロラドバレエ)デヴィッドマッカテリ(英国ロイヤルバレエ)
この人たち、兄妹なんですって。兄妹で、王子とお姫様っていうのもどうなんでしょうね。お兄ちゃんのほうは、昨年ロイヤル来日時にシンデレラの王子役で、あんまり評判よくないけど、どうかなと思ったけど、まあ、まあでした。
 
コンティニュウム
ウィールドン振り付け
ルシンダ ダン(オーストラリアバレエ)マシューロレンス(オーストラリアバレエ)
寝てました。つまんなかったからでなく、疲れてしまったので。
 
ライモンダ
プィティパ・グリゴローヴィッチ振り付け
ガリーナステパネンコ(ボリショイバレエ)アンドレイメルクーリエフ(ボリショイバレエ)
あんまり印象にないのですけど、男の人うまいわ〜と思ってたら、デマチ場所でみた人だったらしい。気づきませんでした。
 
春の声
アシュトン振り付け
アリーナコジョカル(英国ロイヤルバレエ)ヨハンコボー(英国ロイヤルバレエ)
寝てました。つまんないかどうか判断する時間もなく、初っ端から。疲れてました。残念です。
 
第4部
カルメン
プティ振り付け
アレッサンドラフェリ(アメリカンバレエシアター・ミラノスカラ座バレエ)ロバートテューズリー
これは、今回のプログラムの中で一番好きです。え、もう終わり?と思うくらい短かったけど。挑発的でかわいいフェリがよいです。それに翻弄されながら、カルメンを愛するホセ役のテューズリーもよいです。テューズリーやっぱり好きだわ。今日も髪を黒くしてました。
 
Two
マリファント振り付け
シルヴィギエム(英国ロイヤルバレエ)
初めてのギエム。ギエムはすごいね。コンテンポラリーなのに、釘付け。でも、照明が暗くてみえにくかったです。手と足の先に炎が燃えていてかっこよかったです。
 
ベジャールさんとの出会い
ベジャール振り付け
ジルロマン(モーリスベジャールバレエ)
う〜ん、物語性はあるんですけどね〜。ジルのダンスもよいのですけどね〜。理解は難しい、好き嫌いでいうと、どっちかというと好きじゃじゃないかなという感じ。
 
マノン 沼地のパドドゥ
マクミラン振り付け
ディアナヴィシニョーワ(マリインスキーバレエ)ウラジミールマラーホフ(ベルリン国立バレエ)
これも、観たかった作品なのです。よかったです。ヴィシニョーワのマノンは、わたしのイメージより、ちょっと大人っぽくて、背も高いです。マラーホフがあんまり大きくないのでしょうか?マラーホフも初なのですけど、男性ダンサーの見せ場のないシーンなので、特に印象はなし。デグリュー、この場面、ブーツ履いてないけど、そうでしたっけ?去年のロイヤルでは履いていたと思うけどな。
 
ドンキホーテ
プティパ振り付け
ヴィエングセイヴァルデス(キューバ国立バレエ)ロメルフロメタ(キューバー国立バレエ)
これは、最後に盛り上がりました。このキューバ国立バレエコンビ、テクニカルな見せ場をがんがんこなし、観客大うけです。ロメルフロメタ、優雅さはないけど、バジルのソロのシーン、見事でした。最初、ホセカレーニョが出ているんだとばっかり思っていました。(ラテン顔は同じっぽい)
 
古典あり、モダンあり、コンテンポラリーあり、世界中のバレエ団から選りすぐりのダンサーが集結して、まさにお祭りでした。日本はすごいね、チケット高いけど、こういうものを自分の国にいたまま観れるなんて。来週は、Bプロです。楽しみ、楽しみ。
 
 
 
update:
2006/08/06



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