2006年4月29日 マチネ
東京文化会館(東京)
パキータ:ドローテジルベール リシュアン:ジェレミーベランガール
イニゴ:カールパケット
本当は、この公演は、マチューガニオのはずだったのですよ。それこそ、発売日に手分けしてチケットおさえたのに。マチュー、怪我で降板。お友達は、さっさと転売してしまいました。が、何があるかわかりませんからね、せっかくのパリオペ、無駄にしたくはありません。この日は、ロンドン行きをひかえているというのに右肩がズキズキ痛い。パリオペでも行けば治るかもと甘い考えのもとに出かけたものの、全幕通して痛みはますばかりでございました。
お友達が、前もってジョゼ&アニエス版のDVDを貸してくれました。それを観たときから、イニゴのカールパケット君がよいわと思っており、彼がくるなら是非、お願いしたいと思っていたら、先週はロットバルトで予想以上のかっこよさ。その上、今回もイニゴ踊るというじゃありませんか。チケット転売しなくてよかったです〜。
さて、DVDで観たと同じ、スペイン領で、武官のリシュアンがジプシーたちと出会うところから始まります。今回、大変よかったのが、パキータ役のドロテです。DVDのアニエスは、大人すぎて、ジプシー娘のコケティッシュなかわいさはなかったと思うのです。ドロテは、ちょっぴり南欧系の容姿なのか、はつらつとかわいいパキータにぴったりです。
今回、やっぱり何より残念だったのが、リシュアンの交代です。ジェレミーベランガール君、下手じゃないですよ。安定してますし。だけどね〜、これ、マチューがやるはずだったんですよね〜。はあ、これがマチューならどんなにスマートでかわいかったかと、テクニックとか役作りとかでなく、本人のキャラそのものでわたしは、がっかり感をかくせません。
先週、ロットバルトで我々の心を射止めたパケット君のイニゴ。魅力的だけど、おしいいですわ。あのもみあげと、髪型。せっかくのハンサム君がだいなしです。心ない人は、ジェレミーとかわってほしいとかいってます。でも、イニゴはけっこうたくさん出るし、ユーモラスな役で楽しめました。やっぱり、パケット君でみれてよかったです。
で、一幕終わったら、パケット君でないし、もう帰ってもいいわね〜といいつつ迎えた二幕。帰らなくて、よかったです。二幕は、前半でさっさとお話は片付いて、ひたすらバレエらしいダンスシーンが続きます。パキータは、もうパリオペでしか観れないわと実感したシーンが。それは、青とえんじの軍服をきた兵士たちのコールドなのです。パリオペのコールドの男の子たちときたら、それはそれは粒ぞろいのキュートな子ばかり。それが、こちらとしては、めちゃくちゃ好みのホンブロワみたいな制服をびっちりきめて、踊るのですからね〜。これは、生でみないと実感できません。これは、日本のバレエ団では無理でしょうね。パリオペの醍醐味をみたシーンでした。
マチュー、きてほしかったけど、結果としては、マチュー不在をのぞいては大変よいできで、見所のある舞台でした。また、パリオペの皆様には、是非日本に来ていただきたいです。お値段は、考えなおしてほしいですけど。
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