Review
レビューというよりも、観劇ノートのように感じたままをそのまま綴っています。


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 [67]   ジキル&ハイド
2005年12月23日 ソワレ
日生劇場(東京)
ジキル&ハイド:鹿賀丈史  エマ:鈴木蘭々
ルーシー:マルシア ジョンアンダーソン:石川禅
ダンヴァースカール卿:浜畑賢吉 ストライド:宮川浩
 
これ、2003年の再演時、会社のクラブ活動で一度観ています。当時は、あんまり舞台とか観てなくて、同僚と生は迫力だね、いいものをみたと満足して帰った記憶があります。が、2003年といえば、わたしの人生を変えた年。2003年の2月28日にアダムのSwan Lakeに出会った夜に、その前の記憶は吹っ飛んでしまいました。そういうわけで、再再演の今年も気持ちは、フレッシュです。
 
本当は、今年はウエストサイドワルツでおしまいのはずだったのですが、後味悪いのはいやだなと思っていたら得チケもでたことだし、やっぱりいってよかったです。2003年の時は、アンダーソンの役は、池田成志さんだったとは全然知りませんでした。シンデレラのお母さんですよね。で、禅さんがストライドだったそうで、こっちもさっぱり記憶にありません。二人とも知らなかったからね。
 
鹿賀さん、う〜ん、よいですよ。ジャベールもよかったけど、ジキル&ハイド、あらためて歌というか演技というか、上手い人なんだと実感。最後の方で、ジキルとハイドの闘いが始まって、交互にその人格をあらわすところ。照明の助けがあるとはいえ、どうやってかえているのかわかんないけど、あきらかにジキル、あきらかにハイドとわかるんです。一瞬のうちに変化するというのに。この方は、映画にもテレビにも出るけど、舞台の人なんですね〜。
 
なんで、今回も行こうかなと思ったかというと、禅さんが出てるから。前回ストライドだったことを知らなかったなんて、不覚だったわ。この方は、ストライドよりもアンダーソンのような、こういう誠実な人の役がとても似つかわしい。歌が少ないのがちょっと残念です。1幕で、鹿賀さんと二人で歌うとことは、豪華でした。この二人で、レミゼみたいわと思いました。鹿賀さんがジャベールで、禅さんがバルジャンで。と、思ったら、そうだ、禅さんのバルジャンみたいと激しく思いました。今井さんに負けない人間的な暖かさのあるバルジャンになると思うのです。
 
マルシアは、さすがの迫力で、2年前よりもすべてに磨きがかかったと思います。自信もあるのだろうし、経験を積み重ねた日々が全部ここに集約されたねという感じ。娼婦でありながら、純粋なかわいらしさは、エマ以上でした。鈴木らんらんは、だめです。知念理奈も2年前はよくなかったけど、それ以下。知念理奈は、ミスサイゴンの時は大変よくなっていたので、このエマ役は新人のステップアップコースなの?らんらんは、歌だけでなく、演技もだめでした。顔はかわいいんだけど、しゃべったり歌ったりするといっきに舞台がレベルダウンするのがなんとももったいない気がしました。
 
本日は、ひさしぶりにこれぞミュージカルを観たという気分の日でした。この作品は、音楽がよいのですね。帰りにCD買おうかと思ったくらい。(ブロードウエイ版が売り切れだった)一番心ひかれたのは、マドリード版。この音楽にスペイン語はあうと思いますよ。鹿賀さんや禅さんもよかったけど、アンサンブルの人々の歌もよかったです。ウエストエンドではやってないのかしら。ブロードウエイで観てみたいです。
 
 
 
update:
2005/12/24



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