2005年11月12日 マチネ
帝国劇場(東京)
イライザ:大地真央 ヒギンズ;石井一孝
ピッカリー:羽場裕一 フレディ:浦井健治
ヒギンズ夫人:草村礼子 ドゥリトル:上条恒彦
これも、浦井君の身内のつもりで買ったチケットです。まあ、あんまり期待してなかったけど、ほんとそれなりのミュージカルでした。特チケでてるけど、リピートはしませんね。このミュージカル、日本初演が1963年で、ずいぶん再演されているそうです。多くは、オードリーヘップバーンの映画の方がなじみがあるかと思います。お話は、まさに同じです。
一幕は、わりとよいなと思ったのです。と、いうかお話はおもしろいですし、役者もよくやっていました。一幕で終わればよかったかもしれません。が、二幕のヒギンズとイライザの恋愛劇が、さっぱりよくなかったのです。終わったときなんか、あれ?って感じ。いろいろ考えてみて、何が悪かったのでしょう。
そうですね〜、やっぱ、大地真央でしょう。おばさんすぎ。フレディより年上というのは仕方ない。が、親子みたいに見えるのですよ。ヒギンズより、ピッカリーより年上に見えるんですもん。映画’マイフェアレディ’の何がよかったって、ヘップバーンがめちゃめちゃかわいいってことでしょう。だいたい、このくらいの規模なら銀座テアトルくらいで十分なのに、帝劇みたいにでっかいところでやるのは、大地真央のファンの組織票を期待してたんでしょうか?もう、ファン以外は、大地真央がかわいいって思う人なんていないと思います。ま、ダンスとかはうまかったけど、イライザのかわいさや可憐さ、輝くような美しさがないんですね。一番の敗因は、彼女であることはまちがいないです。
浦井君はですね。こういう役はやらなくてよいです。若くて、それなりの容姿なら、誰でもいい役なんですもん。今日のメイクは変でした。お洋服も似合ってないし。’君の住む街’は、よかったです。やっぱり歌う浦井君が好き。今日、浦井君関係の一番の収穫は、’アルジャーノンに花束を’のチラシです。ほお、かわいいと思わず声がでそうなショットでした。楽しみ、楽しみ、戸井さんもでるし。
一番よかったのは、上条恒彦さんです。うまいです。脇の人が、充実なんですよ。草村礼子さん、春風ひとみさん。そうだ、藤木孝さんもいましたね。これらの人々は、ほとんど一幕でいい味だしているのです。草村さんは、二幕もよかたけど。なんか、これだけそろえて、作品のインパクトがこんなに弱いのはもったいないです。
石井&羽場両氏は、期待よりよかったです。特に石井一孝さんのヒギンズは、多分映画や原作より、若いんでしょうけど、それがよい方向にでてました。ヒギンズの傲慢さが、若さゆえの未熟さにみえて、ちょっとかわいっぽい感じがしました。羽場さんとのコンビネーションがよくて、二人のキャッチボールの会話がよかったです。だけど、二人とも、すご〜く魅力的な俳優さんというわけではないので、集客にはつながっていないなと思えました。
ミュージカルは、やっぱり俳優のキャスティングというのは大事なんだなと実感しました。作品そのものが、あんまり悪くないのに、どうもうす〜い感じのするマイフェアレディでした。
|